はがせるテープ特集 おすすめ製品や特長について解説

粘着テープは貼り付くという機能だけでなく、使い終わった後に、綺麗にはがせるという機能が要求されることがあります。
この記事では、様々なはがせるテープの中から、主な種類をピックアップし、特長や使い方などについて解説、おすすめ品もご紹介します。
綺麗にはがせるテープが求められる用途
一口にはがせるテープとは言っても、それぞれの用途に適した設計のテープがあり、用途に適しているか、確認が重要となります。
ここでは、はがせるテープが必要となる用途の一部をご紹介します。
廃棄するときのリサイクル・分別

例えば、電気製品のパーツの固定にはしばしば両面テープが使用されます。廃棄の際には、リサイクルのため、解体、分別が必要となりますが、引きはがす時にテープが綺麗にはがせると分別がスムーズとなります。
製品開閉部の仮固定・開閉防止

冷蔵庫や、コピー機など、開閉部が付いている製品は、購入、使用されるまでの間、開閉部が開かないように仮固定しておく必要があります。輸送時の衝撃に耐えられるよう、テープの強度と、強い粘着力がありつつ、はがす時に汚染がなく、綺麗にはがせることが要求されます。
金属・プラスチック加工時の傷防止

自動車のボディや住宅の流し台など、成型加工が必要な金属やプラスチックなどは、加工の際に表面を傷つけないように保護できるテープが使われます。これは、加工後も貼り付けておくことで、積み重ねて保管したり、輸送したりする際の傷防止の役割も兼ねています。様々な種類の素材、加工方法があるため、綺麗にはがせるように、表面保護テープには非常に多くの種類があります。
建築・塗装作業の養生

建築工事の際、周囲を汚染したり、傷つけたりしないよう、養生シートを固定する役割として、養生テープが使用されます。また、塗装の際には、塗装したくない部分を保護する役割でマスキングテープが使用されています。これらのテープも、作業が終わった際に、綺麗にはがせる必要があります。
綺麗にはがせるテープを選ぶために
テープを綺麗にはがせるようにするためには、実は様々な力のバランスが必要となっています。
基材と粘着剤のくっつく力である「投錨(とうびょう)力」、粘着剤自身がまとまる力である「凝集力」、粘着剤と被着体がくっつく力である「粘着力」、主に3つの力のバランスが必要です。
これらに加え、テープの基材の層間強度や、テープをはがす時に表面を引きはがして破壊してしまうことのないよう被着体の層間強度も重要です。
綺麗にはがせるテープは、それぞれに適した用途があり、用途に応じてこれらのバランスを考えて様々な工夫がなされた設計をしています。
それでは、どんな時に綺麗にはがすことができなくなってしまうのか、主なパターンをお教えしますので、これらに注意して製品を選びましょう。

綺麗にはがせない条件を知る①:粘着力より投錨力が弱い時
粘着力よりも基材と粘着剤の投錨力が弱いと、基材から粘着剤が取れてしまい、被着体に糊が残ってしまいます。
基材側には糊は残りません。
これを防ぐために、基材には下塗り剤というプライマー成分を塗布して、粘着剤との密着を高める処理がされることが多いです。
綺麗にはがせない条件を知る②:粘着力より凝集力が弱い時
粘着力よりも凝集力が弱いと、粘着剤が層間で割れてしまい、被着体に糊が残ります。
投錨力が弱い時と似ていますが、粘着剤が基材側にも残り、基材と被着体両方ともべたべたします。
綺麗にはがせない条件を知る③:粘着力より基材の層間強度が弱い時
粘着力よりもテープの基材の強度が弱いと、テープをはがす際に、途中で破れてしまったり、層間で割れてしまったりしてうまく剥がすことができません。
特に破れやすい不織布を使用した両面テープに多い現象です。
綺麗にはがせない条件を知る④:粘着力より被着体の層間強度が弱い時
貼り付ける相手である被着体の層間強度もとても重要です。
例えば、層間強度の弱い紙素材などからテープをはがす時に表面を破ってしまったという経験したことのある方は多いかと思います。
この場合、紙の層間強度よりもテープの粘着力が弱いことが綺麗にはがすための条件となります。
金属やプラスチックは強度が高いため、テープをはがす時にはこのような破壊はほとんど起こりません。
綺麗にはがせるか実際に試してみることも大切
粘着力は、貼り付けるときの温度、貼り付ける期間、場所などご使用の条件によって変化します。
加えて、紙素材、金属、プラスチックなど、どのような被着体に貼り付けたいかによっても、大きく変わります。
はがせるテープはそれぞれの用途に適した設計がなされていますが、詳細なご使用条件によっては糊が残ってしまったり、被着体の表面を破壊してしまう場合もあるため、施工本番、製品を量産のご検討など際、事前にサンプルなどで試すことも非常に重要です。
綺麗にはがせるテープを探すなら「テープおまかせナビ」
これまでの内容で、綺麗にはがせるテープを選ぶためには、「用途に合っているか確認」、「事前に試してみる」ということが必要ということをお伝えしました。
テープおまかせナビでは、専任スタッフがお客様それぞれのご使用条件を確認させていただき、豊富なはがせるテープのラインナップの中から最適な製品をご提案させていただきます。
お試し用の無償サンプルもご提供可能ですので、ちゃんと使用できるか確認したいという方にも安心してご使用いただけます。
サンプルをご要望の方は、サンプル依頼フォーム、もしくはお電話にてご検討の用途、条件などをお伝えください。
※無償サンプルについては、ご用途が不明確な場合、テープの想定用途にそぐわない使用方法をご検討の場合など、サンプルのご提供はお断りすることがあります。
はがせるテープのおすすめ
テープおまかせナビの使い方
BtoB 法人のお客様専用だから様々な使い方があります。
一般的なネット通販とは異なり、商品を探してカートに入れて注文という流れだけではなく、様々なニーズに応える使い方があります。
- 「きれいにはがせるテープ」「熱に強いテープ」など、自社の使い方に「最適なテープを提案」してほしい
- 製品が問題なく使えるか、事前テスト用の「サンプル」がほしい
- 量をたくさん購入するなど、購入条件に応じた価格を「見積もり」してほしい
- ピッタリなサイズ、少量で買えるテープがなく、作業時間や材料にロスが出るので、「テープのオーダーメイド」がしたい
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専門スタッフが、商品の選定から、一般には流通していない特殊品のご提案や
見積・サンプルのご依頼など、お客様のテープに関する「困った」を解決します。
著者プロフィール
日東電工ベースマテリアル株式会社小池 季史
2014年日東電工ベースマテリアル入社。製品企画グループに配属となり、各種粘着テープの企画業務に携わる。
その後、デジタルマーケティング関連の部署に移動、これまでに培ったテープの知識・経験を活かしながら、専門的な観点と見る人に分かりやすいコンテンツ制作を心掛けている。

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