高機能粘着ローラー「エレップクリーナー™」の特長|洗えるタイプとの比較も
粘着ローラーとは
粘着ローラーとは、粘着テープの粘着面を外向きにして、ロール状に巻いた形状をした掃除用製品の総称です。
粘着クリーナー、ロールクリーナーといった呼ばれ方をすることもあります。
コロコロと転がすだけで、取りにくいゴミや埃をキャッチでき、お手軽に使うことができるため、一般家庭でも広く浸透しており、おなじみの製品かと思います。
粘着ローラー「エレップクリーナー™」について
日東電工が製造・販売している粘着ローラー「エレップクリーナー™」は、ホームセンターなどで購入できる一般的な粘着ローラーとは異なります。
電子デバイスの製造工程をはじめとしたクリーンルームでの作業時、ゴミや埃が厳しく求められる環境下で使用されているプロ向けの製品となっています。厳しい環境下で使用されるために、製品には様々な工夫がされています。
エレップクリーナー専用治具 エレップツール™について
エレップクリーナー™の作業方法に応じて、専用治具のエレップツール™という製品があります。
柄の長さが異なるラインナップがあり、長いタイプは床面の清掃、短いタイプは衣服や作業台の清掃に適しています。
粘着ローラー「エレップクリーナー™」の用途
衣服などの汚れ取りに
・クリーンルーム用の作業服に付着した汚れ取り
・クリーンルーム内の床や作業台のゴミ取り
・床に落ちたゴミ、毛髪の除去
・作業時に発生した屑の除去
製品・部品に付着したゴミ取りに
・ガラス、フィルムに付着した異物除去
・部品加工時の発塵除去
・表示画面に付着した埃除去
・加工機器の摩耗、発塵の除去
粘着ローラー「エレップクリーナー™」の特長について
①粘着ローラー自体からのゴミが出にくい
一般的な粘着ローラーは、粘着部分や巻き芯の素材が紙製になっているものが多いです。
使用時に粘着面が汚れて次の粘着面にめくる際には、汚れた部分は破って捨てることとなりますが、破るときに紙粉が発生します。
クリーンルームでは、細かな紙粉すら厳しく管理されることもあり、エレップクリーナー™の素材は、紙粉が発生しないように粘着部、巻き芯ともにプラスチック製となっています。
②転がしやすく・ゴミを捉えやすい発泡粘着剤を使用
エレップクリーナーは、粘着剤を発泡させて凹凸を増やしているため、適度な粘着性とクッション性を持っています。
通常の表面が平滑な粘着剤と異なり、素材への接着が弱くなるため、ロールの転がりがスムーズです。
また、粘着面の表面積が大きく、ゴミの補足量が大きくなっています。
※粘着剤がフラットなタイプもあります。
③Si (シリコン)を使用していないため、汚染性が格段に低い
電子機器については、シリコン由来の成分による汚染が原因で不良を起こすことがあります。
エレップクリーナー™は、製品構成上Siを使用していないため、汚染性が格段に低くなっています。
洗えるタイプの粘着クリーナーとの違いについて
作業方法
基本的には転がしてゴミを取るという使用方法であり、作業方法自体に違いはありません。
粘着力の強さ
粘着力の強弱によって使いやすさが変わってきますので、ご使用のシーンに応じて製品の選定が必要です。
エレップクリーナー™は、粘着力の違う多彩なラインナップがあり、テープおまかせナビでお問い合わせいただければ、無料サンプルで試すことが可能です。
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管理面
エレップクリーナー™は、汚れたらめくって捨てるだけなので簡単ですが、めくったものがゴミとなったり、取り換え用のロールを置くスペースが必要な点はデメリットです。
洗えるタイプは、ゴミが出ず、取り換え用のロールを置くスペースも必要ありませんが、汚れたら洗う作業に時間がかかり、乾かす時間も必要なのがデメリットです。
コスト
コストについては、どちらがお得、と言い切ることが難しいです。
エレップクリーナー™は、めくったらなくなっていく消耗品ですので、換えの製品代がかかります。
一方、洗えるタイプでは、換えの製品代はかかりませんが、「洗うという作業」に対する人件費が発生します。
汚れがひどい場合は洗剤も必要となります。
また、洗えば無限に使用できるというわけではなく、粘着力が低下してきたら新しいものに買い替える必要もあります。
そのようにコストについては、製品代と人件費の両方を考慮しなければなりません。
テープおまかせナビでは、ご使用の量に応じて、お見積りも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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著者プロフィール
日東電工ベースマテリアル株式会社小池 季史
2014年日東電工ベースマテリアル入社。製品企画グループに配属となり、各種粘着テープの企画業務に携わる。
その後、デジタルマーケティング関連の部署に移動、これまでに培ったテープの知識・経験を活かしながら、専門的な観点と見る人に分かりやすいコンテンツ制作を心掛けている。
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